冬の北海道ロケ「鹿が走行中の車に突然飛び込んで来る理由」

先日のブログで、鹿が車に突然飛び込んで来て跳ね飛ばしてしまった話を書きましたが、その後も何度か道路の路肩に居たエゾシカが通過する直前に車の前をわざわざ横切って行くシーンに出くわしました。
何度か観察しているうちに、「なんでわざわざ投身自殺のように車に飛び込んで来るのだろう？」という理由がわかりました。
エゾシカの多くがだいたい３～５匹位のグループで行動していて、危険を察知するとそのグループでまとまって逃げて行きます。
そのグループがたまたま道路の両サイドに分かれて餌を食べている時、車が接近して危険だと感じた時、道路の両サイドに分かれていた鹿が車が通過する前に合流しようとするので、危険を察知するのが遅れた鹿が車に飛び込むような形で飛び出して来るのです。
人間で例えると幼い子供と母親の関係だと思えばその行動も理解できます。
なので、道路を走行中、両サイドの路肩に鹿を見つけたら要注意です。もっとも片側にしか居ないから大丈夫という事ではありませんので、基本的には最徐行すべきですね。
エゾシカを跳ねて車が廃車になる程損傷したという話は珍しくないそうです。

↓風蓮湖周辺のエゾシカ