デジタル一眼レフでの微速度撮影(タイムラプス、TIMELAPSE、インターバル撮影)のムービーは、どちらかというと、趣味の人たちの世界だったと思っていたのですが、最近は趣味の愛好者もずいぶんと増えましたが、プロの方々も非常に増えて来た印象があります。
トヨタ「アクア」のCMなんて、その事をまさに象徴していると思います。
微速度撮影も、数分から2~3時間で撮り終えるケースであれば、電池の心配も無いのですが、一晩を通して星空を撮る場合、電池切れの心配をしなければなりません。
EOS 5D MK2やMK3の電池は、高性能なので、冬の氷点下の夜でも、4~5時間、500カット位の撮影が可能なのですが、露光時間を長くしたり、もっと長時間撮影しようとすると1個の電池では十分とはいえません。
そこで、バッテリーグリップを使用すれば2個の電池を使用でき、2倍の撮影が可能になります。
ただ、しょせん2倍までです。電池も余分に買わなければなりません。バッテリーグリップは機種毎に買い揃えなければなりません。氷点下も、-20度、-30度となった時、バッテリーグリップの保温が心配になります。そして使用後は使った分のバッテリーの充電が必要で、充電中に撮影する為にはさらに予備バッテリーを買わなければなりません。
私の場合、なによりもEOSは、サブカメラなので、EOS関係の機材で、荷物の量を増やしたくありません。
そこで、14Vの業務用のVマウントバッテリー(これはRED EPIC用にいっぱい持たなければいけない)をEOS 5D MK3用の外部電源のバッテリーとしても流用できないか、考えてみました。
今は、ちょっとその気になって、ネットで検索すれば、いくらでも情報が取れる良い時代です。
微速度撮影用途であれば、7.2Vで1.5A程度の電源が確保できれば良さそうです。(800mmA でも動作したとの情報も。。)もしかしたら、5D MK2とMK3の二台並列使用も可能かも?
Vマウントバッテリーは、14V(実際は16V→11Vが使用域)ですから、12V→7.2VのDC/DC コンバーターをネットで検索しました。(2V程度の差は許容範囲)
ネットで検索すれば、本当にいくらでも該当商品が見つかりますね!
株式会社カシムラの「KD-52 DC-DC マルチコンバーター」という商品が、7.2V 1.5A というちょうど良い仕様です。
これに、EOS 5D MK3用の外部電源カプラー(DR-E6)のみを購入し、配線を直接つないで自作完了です。
Vマウントバッテリープレートのライト用の電源端子から車用のシガーソケットを繋いでいます。
車用のシガーソケットに対応した電源アダプターにはいろんな種類が市販されているので、シガーソケットを流用すると応用範囲が広がります。
スマホやタブレットの外部電源にもなりますし、19V対応のDC/DC コンバーターがあればWindowsノートPCの外部電源にもなります。
他にもこんな使い方も。
ちょっと乱暴ですが、DC-ACインバーターを繋げば、100Wで1時間程度なら家電も使用できます。
夜中から朝方の微速度撮影では、霜対策、結露対策用のヒーター(上写真の右のレンズ部)の電源も同時に取れます。(ヒーターは12V)
また、独立しているのでバッテリーだけを保温する対策も施し易いです。
この冬、チャレンジしたいのが、赤道儀の電源もこれから取って、夜通し撮影ができないかな??
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