YouTubeに「セブ島オスロブのジンベイザメ」 の動画をアップしました。
先日のブログでも紹介しましたように、ここオスロブのジンベエザメは、餌付けされているジンベエザメです。
もともとオスロブの海域は、オキアミ漁の漁場で、ジンベエザメも多く出没していたそうです。
でも、漁師さんの立場からするとジンベエザメは漁場を荒らす邪魔な存在です。
そこを発想を転換してジンベエザメを餌付けする事で、観光資源とし、ここ2年で、多くの観光客やダイバーが訪れるようになった町です。
なので、普通に撮影すると、「餌付けされているジンベエザメ」と「ジンベエザメを取り囲む多くのダイバーやスノーケラー」といった絵面になってしまいます。
ある人が「池の鯉の餌付けみたい」と表現してましたが、本当にその通り。
それはそれで、「オスロブらしさ」ではありますが、やはりせっかく撮るなら、「野生な感じ」でも撮りたい所です。
今回、オスロブでは4日間で、6ダイブしたのですが、やはり回数を重ねる事に、ここのジンベエザメの動きの特徴が読めてきます。
餌付けしているそばでは、どうしても、餌付けの絵面になってしまいますが、ちょっと離れた外洋側に待機していれば、かなりの頻度で移動中のジンベエザメを撮る事ができます。
普通のダイビングポイントで、偶然にジンベエザメに遭遇というのは感動的ではありますが、一瞬のチャンスを上手に撮影するのは至難の技です。
一方、オスロブでは、じっくり落ちついて、何度も撮影をトライするチャンスがあります。
「餌付け」に関してはいろいろ非難の声が多いのもよくわかりますが、行政の管理下で、それなりのルールの下で行われています。
現状まだまだ許容範囲なのではないでしょうか?
今回の水中撮影は、RED EPIC に Nauticam 水中ハウジング。
レンズは、Canonの EF 8-15mm fisheye レンズです。
映像では、そんなに濁っているようには見えないかもしれませんが、それはfisheye レンズでジンベエザメにかなり寄っている為です。
最近は、サブ用にコンデジのCanon PowerShot S120をNauticam 水中ハウジングの上に固定して撮影もしているのですが、
PowerShot S120の広角側の24mmでは、ジンベエザメ全体を入れて撮ると、水の濁りで、くっきり撮る事ができません。
24mmでは、ジンベエザメの一部を、切り取る撮り方になってしまいます。
この点で、水中カメラでは、24mm程度の画角はぜんぜん広角ではありません。
もちろん、ムービーと写真では撮り方が違うので、必ずしも超広角レンズでジンベエザメ全体を映す必要はありません。画面に入りきらないからこそジンベエザメの大きさが表現できるムービーならではの撮り方があります。
今回、8-15mm fisheye レンズを使ったもうひとつの理由は、ドーム映像/全天周映像用のドームマスター素材にする目的もあります。
水中映像は、ドーム映像/全天周映像との相性が非常に良い映像で、プラネタリウムのようなシアターでドーム映像を観ると本当に水中を潜っている錯覚に陥る程のリアリティが体感できます。
ドーム映像/全天周映像の水中映像には、ジンベエザメやマンタ、イルカ、クジラのような大物がぴったりなのです。
(※ドームマスター水中素材に関しては、別途整理して、本家サイトの方へ案内します。)
ドーム映像撮影に関しては、従来のビデオ的な撮り方とは、根本的に異なります。
映像の使用目的によって、まったく違う撮り方をしなければなりません。それは大変ではありますが、面白さでもあります。
記録フレームレートは、60fpsもしくは96fpsで撮り、編集は30fpsで行っているので、2倍~3倍のスローモーションにしています。
水中撮影は、三脚を使用しない手持ち撮影で、かつ被写体の魚の動きも早いので、特に大画面での上映を前提とした場合、
2倍~3倍のスローモーションでちょうど良い感じです。
大画面でリアルタイム再生すると「大画面酔い」しやすくなるので、今後、4kで水中撮影を行う場合は特に注意が必要になります。
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