最近デスクワーク続きなので、今日もアクアジオグラフィックの仕事の話です。
アクアジオグラフィックでは、4Kオーバーの高解像度映像として、先日紹介した
●マルチディスプレイ/マルチパネル対応 超高解像度映像制作
の他にも、「ドーム映像・全天周映像」にも積極的に取り組んでいます。
「ドーム映像・全天周映像」とは、プラネタリウムに代表されるような劇場の天井を覆う巨大なドーム状のスクリーンに上映する映像・映画です。
最近は、4K対応のムービーカメラ、4K対応のプロジェクターが普及し実写の映像を巨大なドームスクリーンへの高精細な映写が可能になりました。
「ドーム映像・全天周映像」のコンテンツは、特殊な「ドームマスター」という形式で作られ、撮影から編集に至るまで、「ドーム映像・全天周映像」ならではのノウハウが求められる映像制作です。
一般的に「ドーム映像・全天周映像」の実写の撮影には、円周魚眼レンズが用いられます。
円周魚眼レンズを真上に向けて撮影した映像を、ドームスクリーンに真上に向けて上映すると前後左右360度の視界がドームスクリーン上に再現されます。
(円周魚眼の円周部が水平線となり、中心が頭上になる)
↓高層ビル街を円周魚眼レンズで真上に向けて撮影したドームマスター
↑のドームマスターをドームスクリーンに上映すると↓こんな感じに。(実際は真上、前後左右360度の視野が再現される)
しかし、プラネタリウムを始め、多くのドームシアターのドームスクリーンは、座席の正面方向が見やすくなるよう多少傾斜をつけて設置されています。
なので、円周魚眼レンズを真上に向けて撮影する事が必ずしむベストではありません。
↓真上よりも多少前方に傾けて撮影。
↓座席の正面方向に見易いように傾斜しているドームスクリーンではこんな感じに見える↓
ドームスクリーン上には、360度の視野が再現されるとはいえ、座席の正面を主に見せるという前提では、円周魚眼レンズで撮影されたものではなくても適度に被写体がレイアウトされたものからドームマスターを作る事ができます。
RED EPIC に 35mm一眼レフ用円周魚眼レンズを付けても、完全な円周魚眼にはなりませんが、変形処理を上手に施す事で「ドームマスター」に仕上げる事ができます。
4K x 4K サイズの「ドームマスター」に仕上げる為には、5K、6K の解像度をもつRED EPIC は、「ドーム映像・全天周映像」の実写撮影ムービーカメラとして最適なカメラです。
水中撮影を得意とするアクアジオグラフィックならではの、「水中ドーム映像」用の素材も各種撮りためています。
↓マンタの群れ
↓ジンベエザメ
↓イルカ
プラネタリウムで星を眺めると実際の夜空を眺めているような疑似体験ができるように、水中映像をドームシアターで観ると実際の水中で大きな魚が泳いでいるのを眺めているような疑似体験ができます。
また、「ドーム映像・全天周映像」のようなジャイアントスクリーン・超大画面映像ならではの重要なポイントに「大画面酔い」を防ぐという重要な要素があります。
ちょっとしたカメラ振れや被写体の速い動きにより、視聴者が目を回して気持ち悪くなってしまう恐れがあるのです。
RED EPICの大きく重い水中撮影機材が安定したカメラワークに繋がり、RED EPICのハイスピード撮影機能により、スローモーション再生が可能になり、
ジャイアントスクリーンでもゆったりと安定した見易い水中映像を提供する事ができるのです。
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「ドーム映像・全天周映像」超高解像度映像制作
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