最近は、なんだかんだで映像業界は4Kの話題が多い。
ただ、時々ブログで書いているように、話題性が高いのと、4K映像制作が活気づいているのとは、まったく異なるという事です。
まだまだ、殆ど話題先行。ちょっとだけ「話題の4Kで、何か上映してみよう」という話が時々。というのが私の実感です。
そして、いざ実際に上映という段階で毎度の事のように課題になるのが、4K再生機の問題です。
つまり、世の中、「4K!4K!」と騒いでいるわりには、いざ4Kコンテンツを上映する段階になって、
「ところで、何で再生するの?」という所で、つまづくのです。
もちろん、再生手段がまったく無いわけではありません。
TIFFの連番で書き出したものを何百万円というプレーヤーで再生というのは、つい最近までは主流でした。
RED DIGITALからは、RED RAYという20万円位の手頃な4Kプレーヤーが出ています。
今年の映像機器の展示会では手頃な4Kプレーヤーが発表されたとのニュースをいくつか見た覚えがあります。
でも、使い勝手という点では、ちょっと特殊な業務用途です。
もちろん、業務用途での使用が前提なので、業務用4Kプレーヤーでいいのですが、、
一方、パソコンで、そこそこのハイスペックPCであれば、4K再生は可能です。
4K編集をするパソコンであれば、よりハイスペックで構成するのに越した事はありませんが、
「4K再生さえできれば良い」という前提でPCスペックを考えた場合、
「どこまでスペックを落としても大丈夫なの?」という情報は意外とネットで調べてもわからないものです。
ところで、去年位からでしょうか? 「NUC」と呼ばれる手のひらサイズのミニPCが密かに流行ってきました。
私も個人的に1台買って使っています。
元々はノートPCの代わりのつもりでしたが、いろいろ調べているうちに、どうせならNUCでも一番ハイスペックなものを
と欲張って構成したけど、それでも8万円程度でした。
Intel D54250WYKH + メモリー16GB + SSD 128GB + HD 360GB + WIN8.1
CPUは、Core i5-4250U ですから決してハイスペックではありません。
グラフィックは、Intel HD Graphics 5000 出力はmini DisplayPort 1.2 & mini HDMI 1.4a
これで 4Kコンテンツを再生してみるとスムーズに再生します。
ただし、再生出力できる4Kは、 3840x2160 px の 30p です。
ファイルフォーマットは、h.264圧縮の .mp4 を Windows media player で再生です。
試したレートは、100Mbps~200Mbps。(200Mbps以上でカクつくかは?未検証ですが。)
再生アプリによっては、カクついたり、ファイルフォーマットも.mp4以外ではカクついたり、
何でもOKというわけではありません。
私のNUCは8万円コースのシステムですが、もう一ランク下位モデルで、メモリー8GB + SSD64GB クラスで組めば
5万円コースの4Kプレーヤーです。
.mp4がそのまま再生できるのですから使い勝手も良いです。
でも、なぜ家電メーカーは、4Kテレビや4Kカメラを売ろうとするのに、肝心なコンテンツを再生するプレーヤーを出さないのでしょう?
コンテンツを再生できないのにコンテンツ制作が活発になるわけありませんよね?
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5万円の4K再生プレーヤー
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