今年旬の真田家ゆかりの沼田(群馬県)には、「発知のヒガンザクラ」と「上発知のシダレザクラ」という有名な一本桜があります。
ただ、例年は「発知のヒガンザクラ」と「上発知のシダレザクラ」の満開の時期が1週間前後づれるのでなかなか一緒に撮る事が難しいのですが、今年の桜は”狂い咲き?”のおかげで、ほぼ同時に見頃を迎える事ができました。
「発知のヒガンザクラ」の方は何度か撮影しているので、「上発知のシダレザクラ」の方をメインに撮影しようと19日の夕方現地へ到着しました。
夕方に行ったのは、夜の桜の夜通しタイムラプスを撮りたかったからです。
ここは、幹線道路から外れた田んぼの中にあるので、人工光の影響がほとんどありません。
しかも、真北を背にしているので、一本桜と星の日周運動の軌跡の写真・動画が撮れます。
しかし誤算だったのは、同じような事を考えるカメラマンが想像以上に沢山いました。
夕方に続々とカメラマン達が集結してきました。大勢といっても14~16人位でしょうか?
私は、時々星空の夜通しタイムラプスを撮影しますが、今まで他のカメラマンに会う事が殆どなく、居てもせいぜい一人でしたから、14~15人という数は想定外の大人数です。
「発知のヒガンザクラ」の方へ移動しても、こっちも数人の先客がいます。
深夜に出なおせば少しは減っているだろうと、仮眠をとって深夜1時頃へ出なおしても、状況はかわりません。
せっかく来たのだからカメラをセットしてタイムラプスを開始。
でも、ストロボを発光させる人もいれば、桜にライトを当てる人もいれば、深夜でも次々と車が来るので、「人工光の影響無く」というのは不可能な状態です。
考えてみれば、最近はネットで「星空と桜」の写真をよく見るようになりました。
発知は、どちらの一本桜も、星空との撮影が好条件で撮れる桜です。
私もここを訪れるカメラマン達の一人ですから、人の事はあまり言えませんが、せめて他にカメラマンが居る時は、「自然のまま撮りましょうよ」とお願いしたいですね。
写真だけでなく動画を撮っている人もいるのですから。
ちなみに、夜明けと同時にカメラマン達は一斉に引けていなくなりました。
昼間より深夜の方が賑わっているなんとも不思議な一本桜の名所です。
最初は月明かりがあったので、長時間露光では昼間のように桜は明るい。
桜の左上側に北斗七星が見えます。
月が沈むと星がより良く見えます。
ただ、結果的に雲が時々流れてくるので、星の日周運動の軌跡にはならない夜でした。
田んぼの中の一本桜
こっちは、「発知のヒガンザクラ」の周辺の様子
ここも北を背にしています。
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深夜に大賑わいの発知の桜
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