明日の夜便のフェリーで、真冬の北海道車中泊ロケの旅へ出かけます。
私のブログのアクセスログを見ると最近は「冬 北海道 車中泊」のキーワードでのアクセスが多いですね。
やはり、車中泊でも冬の北海道は特別なのでしょう。
私も去年は、初の冬の北海道車中泊ロケだったので、恐る恐るの旅でしたが、ちゃんと備えあれば安全に乗りきれるものです。
私自身の備忘録も兼ねて、真冬の北海道車中泊ロケのポイントをまとめてみました。
●雪対策 備品編
冬用タイヤという基本的な事は当然として備品は
車用の雪かき -- 窓や屋根の雪をかき降ろす道具
スコップ -- いざという時の脱出用
空のペットボトル -- お湯を入れて窓に凍りついた霜や氷を溶かす
ウィンドウォッシャー液も凍って出なくなるので、窓掃除用にも使える
ブルーシート&ロープ --- 降雪の夜にフロントガラスを覆う
板切れ数枚+角材数本 --- 万が一の脱輪脱出用(これは年中装備)
●雪対策 情報編
当然ですが天気予報はまめにチェックです。
特に大雪の恐れがある時の車中泊場所は、高層道路のPAや道の駅のような場所で、除雪車による除雪が期待できる場所に停める。
新雪で50cm以上積もると四駆の車でも動けなくなります。
また、トイレも高層道路のPAや道の駅のような場所でないと、冬期は閉鎖されている使えない所が多い。
温度計(車内用、外気用)で常に温度を意識しながら行動する事で、「どの位の温度で、どんな感じなのか」が自分なりの対策や心構えがノウハウになっていきます。
●雪道運転編
北海道の雪道は気温が低いので滑りません。なので、地元の車は雪道なのに猛スピードで走っているのでそっちの方が怖いです。
でも、気温が上がって雪や氷が溶け出すと当然、よく滑ります。真っ白な雪道より、アスファルトが見えるブラックアイスバーンが最も怖いといわれています。重要なのは、今走っている路面が、滑る状態なのか?滑らない状態なのか?意識して運転する事。当然ですが、日の辺り具合でその状態も常に変わります。
あと、冬の北海道では除雪されていない道が意外と多いですからカーナビ通りに行けない事が多々あります。
冬に限らずですが、北海道の地方部ではガソリンは給油できる時にまめに入れて満タンに近い状態をキープしていた方がなにかと安心です。特に夕方以降やっているGSは無いと思った方がいい。
●低温対策編
夜はマイナス20度、30度と冷え込む事がありますが、人の居る車の中はせいぜいマイナス2~3度程度までしか下がらなかったですね。
マイナス2~3度でも寒いですが、風が無いので常識的な防寒対策でしのげるものです。
防寒着で重要なのは、必要以上に上に重ね着をするのではなく、温かい肌着を2枚位重ね着をする事だと思います。
●撮影機材編
撮影機材、特に電子機器は低温になると想定外のトラブルが起きます。
ひとつはバッテリーの性能低下に起因するトラブル。
バッテリーは低温になると内部抵抗が増大し見た目の電圧が下がります。電圧が下がれば、動作が不安定になったり電池切れと同じになり機材が使えなくなります。また個々の電子部品にもそれぞれ温度特性があり、低温時には本来の特性が発揮できなかったり組み合わせによる複合的な要因が重なり予期せぬ挙動をする可能性もあります。
もうひとつは、コネクター等の接触接点の不良(接触抵抗の増大)が起きやすくなります。
コードやアタッチメントで接続部分が多いプロ用機材は要注意です。
対策は、至って簡単で、バッテリーや機材を冷やさない事です。
機材の説明書には、使用温度範囲が記載されてると思いますが、だいたい「使用温度範囲0℃~40℃」が多いと思います。
なので、ポカポカに温める必要はありませんが、0℃以下には冷やさない事です。
私の場合、カメラマンベストを服の内側に着てバッテリーをそのポケットに入れて使用していない時は体温で温めます。
機材の種類によって低温時の動作安定性の具合はさまざまですから、不安定な機材を見つけ出し、自分なりの保温対策を講じる事です。
使用済みのバッテリーでもキンキンに冷やしてしまうと充電もできなくなったりします。
RED EPICの場合、RED MOTEを本体に直付けして使おうとすると接触接点の不良でほぼ動きません。
なので本体から離してリモートで使っています。この場合、RED MOTEにモバイル用バッテリーから電源を供給しながら使います。
●現場編
最近は液晶のタッチパネルで操作する機材が増えましたが、「スマホ用手袋」を使うと手袋をしたままタッチパネルが操作できます。
ただ、「スマホ用手袋」は薄手な手袋なので、これだけでは手が冷たい。。なので、スマホ用手袋の上に厚手の手袋も必要です。
三脚にカメラを設置したまま長時間放置する場合、機材の保温対策も可能な限り行います。
特に夜明けから朝方は霜が機材に降ります。当然レンズにも。
夜明け頃の微速度撮影には、レンズ用ヒーターは必須ですね。
体のボディ部の防寒対策は万全でも、足の裏の防寒対策が手薄になりやすいです。
特に外で立ったまま長時間粘ると、足の裏から突き刺さるように強烈に冷えて来ます。
本格的な防寒シューズを用意するのが理想ですが、私の場合、大きめの長靴に保温用の中敷きを複数枚重ねています。
さらに保温用の中敷きの間に、古くなったウェットスーツの生地を中敷きサイズに切ってはさみ、さらにウェットスーツの生地の靴下も履き、
内側には足の裏に貼るホッカイロも貼るとほぼ完璧です。
私がなぜ長靴かといいますと、予備が簡単に手に入るからです。自然の中の撮影ですから気をつけているつもりでもちょっとした不注意で濡れてしまう事が多々あります。
これは長靴にかぎらず、着ている服/手袋も同じです。濡れてしまう事を前提に最低でもその日を乗りきれる予備を備えておくべきです。
そして、乾いたタオルが多めにあると何かと助かります。
雪景色の撮影には、スノーシューは必須ですね。
ちょっと思いつきで書き殴ったのでまとまりが無くなってしまいましたが、ポイントはこんな感じでしょうかね。。。
最後にお役立ちリンク集です。
・北海道地区道路情報
・北海道地区道路情報ライブカメラ
・道路情報提供システム
・北の道ナビ
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