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Channel: 水中カメラマンのデスクワークな日々
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ジープ島、トラック環礁の360度VR観光動画

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ヴァーチャルリアリティは、観光案内、疑似体験ツアーなどに有望だと注目を浴びています。
Youtubeで「VR観光」「VRツアー」などで検索すると既に数多くの360度VR動画がヒットします。

実際にいろいろ見て個人的に感じる事は、実写映像に関しては「画質が悪い」、「コンテンツとしてつまらない」ものが非常に多くて残念に思っています。

「技術的にはまだ過渡期なのだから仕方ない」のは百も承知なわけで、過渡期なら、過渡期の今できるよりベターな方法でもっと工夫があってもいいのでは?と思い、私は、全天球360度に拘らず、前面180度にわりきり、その代わり機動力を活かしたカメラワークや構図で「コンテンツとして面白い」ものを目指したいと考えました。

コンテンツ制作としてはプラネタリウムの全天周(上方180度)映像のノウハウがほぼそのまま活かせます。

プラネタリウム番組制作も、固定した全天周カメラで撮影した映像をただ上映する、という時代は終わり、絶妙なカメラワーク(大画面酔いをするギリギリのライン)で観客を映像に引き込む、という時代に変わりコンテンツ制作者がいろんな試行錯誤をしています。

幸いVRの業界は、ゲームが牽引して、実写VRは不動産物件案内のようなお硬い分野では重宝されていますから、VRが廃れる事は無いと思いますが、エンターテイメントの分野ではもう少し工夫をしないと”期待はずれ”になってしまう危機感があります。

こんな事を考えながら、今私にできる現実的な手法で、撮影してきたVR観光動画を3本、Youtubeにアップしました。

撮影カメラは、プラネタリウム用ドーム映像の撮影で今年から使用しているPanasonic Lumix GH5 です。GH5を使用する最大の理由は、縦横ほぼ 4K x 4K の撮影ができる事です。

実際は60p収録をする事が多く縦横 3K x 3K 弱での撮影になる事もありますが、4K x 4Kのドームマスターに仕上げてもほぼ問題は無いと考えています。
この4K x 4K のドームマスターに仕上げたものを 8K x 4K のEquirectangular(エクイレクタングラー)へ変換しています。(背面180度は黒マスクです。)

ヴァーチャルツアー「ジープ島」のエンディングのドローン空撮映像は、DJI MAVIC PROの16:9映像を加工して変換しました。

前面180度VR映像を普通の画面(16:9)でカーソルを動かしながら見るともの足りなさを感じるかもしれませんが、HMDを装着して見ると前面180度がちょうどいい、椅子に座って頭を動かして見える範囲が前面180度でほぼカバーできている、と感じます。

ヴァーチャルツアー「ジープ島」



ヴァーチャルレックダイビング (1) 「トラック環礁:富士川丸」



ヴァーチャルレックダイビング (2) 「トラック環礁の沈船」




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