アクアジオグラフィックでは現在 3D VR180 映像の撮影は、VR180専用カメラではなく、円周魚眼レンズを装着した2台のカメラを横に並べて撮影しています。
高精度な3D VR180映像を撮影する為には、精密な3D VR180用のリグを組む必要がありますが、撮影時に多少左右の映像のずれが生じていても、後処理で映像の位置合わせをする事で 高精度な3D VR180映像に仕上げる事ができます。
左右の映像のずれの 位置合わせをするアプリケーションは、Adobe AfterEffect を使用します。
標準のエフェクトにある「VRコンバーター」を使用します。
エフェクト > イマーシブビデオ > VRコンバーター
左右の映像の位置合わせの作業をする時のポイントは、
左右の映像を重ねた状態で、「カメラビューの方向を再設定」で各種パラメーターを調整する事です。
しかし「カメラビューの方向を再設定」だけで調整しきれない時もあります。
その時は、トランスフォームの各種パラメーターを調整します。
トランスフォームで調整する時は、「VRコンバーター」をかけるひとつ前のコンポジションで調整します。
ずれの位置合わせの調整後は、左右の映像を魚眼からエクイレクタングラー形式へ変換し3Dサイドバイサドに並べて完成です。
Adobe AfterEffectの操作に慣れていないと最初は面倒な作業に感じるかもしれませんが、Adobe AfterEffectに慣れている人であれば作業としては簡単な作業です。
また、撮影映像素材が円周魚眼レンズによる素材ではなくても、たとえば、対角魚眼や通常の広角レンズによる撮影素材でも、円周魚眼レンズの映像フォーマットに収まるように変換し、この方法を用いれば 3D VR180 映像に変換する事ができます。