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Channel: 水中カメラマンのデスクワークな日々
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「ペルセウス流星群」微速度撮影動画の本当と嘘

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美ヶ原高原の星空

この写真は、8月14日の夜明け前(深夜)、美ヶ原高原で撮った星空です。
ちょうど前日が「ペルセウス流星群」のピークだという事でしたが、私は一日遅れて撮影してみました。
写真には、いくつかの流星と思われる光の線が写っています。が、おそらく、これは人工衛星か飛行機かで、流星ではありません。

あるテレビ番組で、「ペルセウス流星群」の映像、夜空を微速度撮影で撮影したものが流れていたのですが、微速度撮影で撮影された星空の動画で、流星のようなものが時々、画面をチラチラ横切って見えるのは、おそらく流星ではなく、人工衛星か飛行機です。
ムービーにして星が動いてみえるような微速度撮影の場合、最低でも1カット10秒以上の露光時間で撮影されています。
そして、実際の流星は、どんなに長く見えてもせいぜい2~3秒。つまり、微速度撮影で撮影したカットで、3カット以上にまたがって流星が写る事はありえない事です。(つまり、21秒以上流星が見え続けた事になる?!)
微速度撮影の動画では、流星は一瞬(毎秒30コマのうちの1コマ)見えるだけなのです。
(フレームレートを落とせば1コマだけでも流星に見える)
しかも、微速度撮影の場合、普通の星は10秒以上の露光時間をかけて同じ位置にやっと見える明るさで写るわけですが、流星は動いているので、普通の星と同じレベルの明るさの流星はまず写りません。
ごく稀に、もの凄く明るい流星が見えますが、微速度撮影で流星が写るとしたらもの凄く明るい流星のみという事になります。
これが、本当に流星なのか人工衛星(か飛行機)かの判断は、複数カットにまたがっていたら人工衛星(か飛行機)、写っているのが1カット(もしくは2カット)であれば流星、という事になります。
流星群の動画を本当に撮るのであれば、微速度撮影ではなく、超高感度カメラでリアルタイムに撮るべきだと思っています。
なので、私はあまり「流星群」の微速度撮影には積極的になれないので、この日もあくまでも星空の撮影のつもりで撮りました。
ただ、お盆休みの真っただ中でしたので、夜の美ヶ原高原でも、車がどんどんやってきて微速度撮影の動画としてはとても作れたものでは無い結果となりました。


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