先日のバハマロケ以来、しばらくデスクワークの日々が続いております。
ロケネタはお休みして、今日は今月開始になった4K試験放送にちなんで4K最新動向について書いてみようと思います。
まず、4K試験放送に関して、私が書くより詳しく解説しているサイトを紹介する方が早いので、下記リンク先をご覧ください。
●4K試験放送は結局どんな内容に? ー 詳細や今後の戦略をNexTV-Fに聞く(Phile-Web)
そして、4K試験放送に関して、実際の所、ネガティブなニュースが多いのが正直な所です。
●地上波は対応予定なし、4K放送普及の難題(東洋経済)
●「4K」試験放送が始まる! でも しばらくは家庭で視聴できない!?(日経トレンディネット)
でも、これらの事は4K試験放送開始になって分かった事ではなく、昨年からわかっていた事です。
今年1月のブログ記事「4K映像制作は映像業界の救世主になるのか?」でも書きましたが、
映像制作に携わる我々は「4K番組制作はあくまでも試験放送のレベルで細々と行われる」と、いう事を冷静に受け止めて、踊らされる事なく慎重に取り組むべきだと思います。
「試験」である事の意味をよく考えなければなりません。
それは、視聴者側でも同じ事です。
あくまでも試験放送ですから、いろんな試行錯誤、トライ&エラーがこれから繰り返されるのです。これは映像制作の現場も含めてです。
試験結果がおもわしくなければ計画を大きく見直しだってありえるのです。
もし仮に、順調に「本放送」が開始になったとしても、4K放送は、ごく一部のチャンネル枠です。
つまり、TV放送の殆どは従来通り ハイビジョン放送で、ちょっとだけ4K放送が加わるだけなのです。
アナログ放送がデジタル放送に全部切り替わってハイビジョン化した時とは、まったく状況が違います。
それを、あたかも今度はハイビジョンが全て4Kへ切り替わろうとしてるのでは?と、心配する人、期待する人、を時々見受けますが、現状の計画ではそのよう「切り替え」という話ではなく、4Kや8Kを少しだけ追加してみましょう!というレベルの話なのです。
そして、4K / 8Kは、なにもテレビ放送だけのものではありません。
私の個人的な本音では、家庭内で視聴するテレビ放送は4Kも8Kも必要無いのでは? と思っているくらいです。
一部のマニア向けでしょうか? 家庭内向けは、大衆迎合するのではなく、本当に欲しているニッチ層のみをターゲットにするべきです。
4K、8Kは、巨大なモニターやスクリーンで視聴する特別なコンテンツでこそ意味があると思っています。
当然コンテンツのコンセプトは、テレビ番組とは根本的に異なるものです。
この件に関しても今年1月のブログ記事の時と考えは変わっていません。
しかし、そうは言っても、今年発売になる映像関係の新商品は、「4K」を売り文句にした新製品が数多く登場しています。
おそらく、今後出てくる新製品も「4K」が当然のスペックのように期待されていると思われます。
「4K」対応製品が世の中にいっぱい溢れるようになれば、それはそれで予期せぬ新しい時代の流れが起こるのかもしれませんね。
さて、最近いろいろ出てきた「4K」記録できるムービーカメラ・ビデオカメラに関して、感じている事を書こうと思いましたが、長くなるのでこのネタは次回という事で。。
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4K最新動向(2014年前半)
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