そろそろ花火大会シーズンです。今年の撮影前に、過去の反省と今年の戦略をふまえて「[ 4K Ultra HD ] 東京の花火大会 」のダイジェスト版の動画を4Kでアップしました。
ところで、花火の動画撮影は、カメラの性能を評価するのに最適の被写体です。
花火大会は、普通の夜景撮影と基本は同じで暗い被写体です。
つまり、高感度での描画性能が求められます。
特に今回の「東京の花火大会」では「東京の街夜景と花火」というのが重要なポイントです。
街夜景がしっかり明るく映っている事が重要なのです。
全体的には街夜景に比べて花火の方が明るいので、街夜景を明るく映そうとすると花火がトビ気味になります。
また派手なスターマインでは白トビしてしまう事もよくあります。
この意味で、ダイナミックレンジの広さが求められます。
オートアイリス(自動露出)で撮れば明るい花火の白トビは避けられるかもしれません。
しかし、これでは背景の街夜景が花火の明るさによって明るくなったり暗くなったり変化します。
また、本当に派手なスターマインは、かえって白トビさせる方が映像的にも迫力が伝わるものです。
演出として許せる白トビなのか?見苦しい白トビなのか? そこが性能判断の境目です。
そして、レンズ性能です。
花火写真では、絞り込んでスローシャッターで撮影するのが定番ですが、動画(ムービー)では
そういうわけにはいきません。
1/30秒、1/60秒といったシャッター速度で撮影する為には、どうしても開放絞りに近い絞り値で
撮影する事になりますので、開放絞りでの描写能力がレンズに求められます。
そして、街夜景やワイドスターマインといった広い絵をワイドレンズで撮影する事が多いので、
ワイドレンズでの開放絞りでの描写能力が求められます。
中央付近はシャープだけども、周辺部分にはまったくピントがこなくてボケボケ、
特にホームビデオではこのような弱点がよくみられます。
そもそもホームビデオではワイドの画角が全然足らなかったりします。
「ワイドレンズ&開放絞り」での隅々までの描写に拘るとコストがかかってしまうので、どうしても安価な
ビデオやレンズでは切り捨てられてしまう性能です。
↧
[ 4K Ultra HD ]東京の花火大会 のダイジェスト版動画をアップしました。
↧