諏訪湖祭湖上花火大会」の動画をYouTubeにアップしました。
花火の撮影では、街の夜景を意識して、「街夜景の中に打ち上る花火」を撮る事がよくあります。
しかし、花火の明るさに比べ街の夜景は思っているほど明るくなく露出を花火の明るさに合わせて
撮ると街夜景がかなり暗く映ってしまいます。
花火写真の場合、「多重露光」や「比較明合成」といった手法を使い
花火の上がっていない時間に長時間露光した写真と花火の明るさで撮影された写真を重ねて表現します。
写真ではこのような撮影や後処理は比較的簡単ですが、動画の場合はちょっとやっかいです。
アクアジオグラフィックでは、他のスタッフと一緒に試行錯誤しながら「街夜景の中に打ち上る花火」を印象的に再現する手法を試しています。
その手法のひとつは、写真とのレイヤー合成です。
街夜景のみを適正露出で撮影した写真と花火の動画をレイヤーを重ね比較明合成します。
動きの少ない遠景の街夜景では有効な方法です。
この手法での完成形が先日の長岡花火大会のフェニックス↓
この方法は、写真と動画が一緒に撮れる一台のカメラでは有効な方法です。
一方、現状のRED EPICでは、いわゆる「写真」撮影の機能がありません。
ムービーカメラでは珍しく、HDR(ハイダイナミックレンジ)機能があります。
最大6step(6絞り)差の明暗差をHDR合成する機能です。
しかし、RED EPICの高感度性能では「街夜景と花火」の用途では使えるレベルではありません。
RED EPICで街夜景を撮る方法として、フレームレートとシャッター速度を落として撮影する方法があります。
どこまでを許容するか?の判断は状況によりますが、遠景の街夜景では有効な方法だと考えています。
この手法で撮影したのが、今回の諏訪湖花火と先日の東京湾大華火祭です。
最近は、高感度性能の良いカメラが増えてきましたので、いずれこのような苦労をする事なく
簡単に「街夜景と花火」が撮れるようになるのかもしれません。
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街の夜景と「諏訪湖祭湖上花火大会」のHDR動画
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