1月もそろそろ終わりになってしまいますが、今年最初のアップです。
遅くなりましたが、本年も宜しくお願い致します。
さて、昨年から VR(ヴァーチャルリアリティ)動画を意識した映像をYoutubeにアップしてます。
2016年がVR元年と言われてもう丸2年ですが、まだまだ一般的になったいえません。
一方、VRアーケード(VRエンターテインメント施設)が各地にオープンし、それなりに盛況だという話も聞きます。
VR(ヴァーチャルリアリティ)と言っても、VRアーケードは、ゲーム/CGが主流です。
実写VRは、業務用途、たとえば不動産物件の内見をVRで行うというのはビジネスとして軌道にのってきてるように見えます。
観光地をVRで紹介するという用途も期待が高いようです。
私が撮影している実写VRは、観光VRが一番近いものです。
Youtubeで、観光VRのキーワードで360度動画を検索すると既に沢山の動画がアップされています。
ただ、実際にいろいろ視聴してみると、映像のクォリティ、コンテンツの面白さ、視聴回数(注目度)の少なさ、 等々まだまだ課題が多いなと感じます。
私も何度かブログでも述べてきましたが、観光VRは360度を必須として、なんでもかんでも360度を実現しようとする事がかえって足かせになっていると感じます。 360度の意義が生きてくるのは、建物の中や森の中といった周囲360度囲まれた空間です。
広大な大自然の絶景は、場所によっては360度絶景に囲まれた所もあるかもしれませんが、多くの絶景ポイントは限られた方向が絶景で、360度カメラで 後ろまで映してしまうと幻滅なんて事も多々あります。
風景写真を撮っている人であれば、それぞれの風景、見せたい狙いによって画角の違うレンズを使い分けて撮影するのが普通で、それをなんでも かんでも360度カメラで撮っても「感動」を伝える事は難しいという事は容易に想像できます。
何年か前から関るようになったプラネタリウムの番組制作ですが、プラネタリウム番組は、全天周(全天球の半分)ですが、元祖VRというか Googleが提唱したVR180そのものとも言えます。
プラネタリウム番組制作の業界も、実写番組が制作されるようになってから、各制作者がいろいろな試行錯誤を繰り返してきました。
そして私が感じた事は「全天周だからといって全天周撮影に固執すると、つまらない番組になる」という事です。
私が見ていて面白いと感じるプラネタリウム番組は、ドームスクリーンに忠実に全天周を再現するのではなく、広視野角スクリーンとして自由な発想でダイナミックな映像を 展開させているものです。
時には忠実に全天周を再現する事も必要ですが、観客が映像に没入するのは、忠実な再現ではなく、広視野角映像の演出なのです。
現状の実写VRは、360度カメラによる忠実な再現に拘りすぎているように思います。
これは、業務用途、情報の客観性・正確性を求められるものには必要な要素である事は認めます。
一方、娯楽・エンターテインメントの分野では、忠実な再現より映像の演出をもっと工夫しないと面白いコンテンツ、映像の世界に引き込まれてようなコンテンツがなかなか登場 しない気がします。
そう思うと2018年のVR業界はまだまだ発展途上の黎明期。まだまだ試行錯誤を繰り返さなければなりません。
そんな私の試行錯誤の一環で、YoutubeにVR動画をアップしました。
ヴァーチャルダイビングとVR花火大会は、以前からプラネタリウム番組・ドーム映像用に撮りためていた花火と水中の映像をVR用に加工したものです。
VR東京ウォークは、東京スカイツリーを近くから見上げるような感じは、VRでなければ表現できない被写体なので試してました。
パソコンのブラウザーで見るのではなく、是非、VRゴーグル(VR-HMD)で視聴してみてください。
ちなみに、プレステVRやOculus Rift のようなVR専用機でVRを視聴しているユーザーは、それぞれ1%未満で、ほとんどがスマホVRなのだそうです。
私もYoutubeの360度動画はもっぱらスマホ+HMDで視聴していますが、これでも没入感があり意外と良いですよ。
[ 8K 360 VR ] ヴァーチャルダイビング:VRツアー 海宙遊泳
[ 8K 360 VR ] ヴァーチャルツアー VR花火大会
[ 8K 360 VR ] ヴァーチャルツアー VR東京ウォーク・東京スカイツリー